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No.0463 寿命管理とは?

今回は、

工具の寿命管理について

学んで行きます

 

この問題は、非常に

複雑なので整理しながら

考えていきます

 

環境は、工作機械です

 

NCの工具管理から

はじめていきます

 

(1)なぜ複雑なのか?

 

1.工作機械はドリルを

何本か搭載します

 

2.搭載できる本数は

10本くらいから

100本を越える機械もあります

 

本数が増えるほと

機械は大きくなります

 

3.加工する最中は

ドリルの使用は1つだけです

 

1つのワークでも

加工の内容によって

 

ドリルを切り替えて

加工します

 

 

マグロの解体のように

大きな包丁から

 

だんだん小さな包丁に

変えていく様子を

 

イメージしてください

 

 

だから一概に

寿命管理といっても

問題が複雑です

 

 

(2)ポイントは何か?

 

1.1つずつの工具に

よって寿命が異なります

 

2.それぞれの工具に対して

寿命管理が必要です

 

3.加工の順番は

NCプログラムで決めます

 

 

(3)では、どうやるのか?

 

1.まずは、ドリルの登場シーンは

NCプログラムで決めるので

どのようにして選ぶかが問題です

 

2.選ぶには、あらかじめ

ドリルを搭載する

場所の番号を指定します

 

複数本、搭載している

どの場所から持ってくるかを

NCプログラムに記述します

 

 

3.NCが自動的にドリルを

切り替えます

 

1つの加工でも

何度も登場することもあります

 

どういう順番にするかを

NCプログラム作成で決めます

 

 

野球の試合で、

選手が打順で

変わるイメージです

 

 

ここに

問題は潜んでいます

 

1つ1つのドリルにも

背番号があり

 

その試合ごとに

打順が変わるイメージです

 

 

打順に対して

選手が変わる

 

寿命管理をしたいのは

どっちでしょうか?

・・

 

選手ですね

 

ドリルも刃物も

工具です

 

工具がツールです

 

打順とは順番です

 

工具の搭載場所は

打順ではありません

 

工具の背番号でも

ありません

 

ここが問題となる

ポイントです

 

寿命管理って

複雑ですね